右折レーンの手前でよく見かける、ゼブラゾーン。
これは車両の走行を誘導するためにある「表示」(標識ではない)で、
「導流帯」とも呼ばれています。
進入禁止という規則はないので、意外かもしれませんが、
導流帯(ゼブラゾーン)走行は違反･違法ではなく、
当然走ったとしても一切、お咎めありません。
「導流帯」は「道路標識区画線及び道路標示に関する命令」に
規定された「車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために
設けられた場所であること」を示すための「指示標示」であり、
道路交通法上の交通規制を表す表示ではありません。
それどころか、ゼブラゾーンを避けゼブラゾーンが
途切れたところで右折レーンに入ってきたクルマと、
手前からゼブラゾーンの上を走ってきたクルマが接触してきた場合、
その過失割合は、進路変更した側が70：後続車が30というのが、
判例の基本となっています。
釈然としないかもしれませんが、
ルールはルール、マナーはマナーなので、
この場合、このように考えれば良いかもしれません。
ケース①
「車線変更に備え、(走行車線上で)早めにブレーキをかけて
減速しはじめたい」
「車線変更が苦手」
こうしたドライバーは、ウィンカーを早めに出したうえで、
ゼブラ上を走行し、ゼブラの上で減速しはじめると
後続車がスムーズに通れるので、ゼブラ上の走行がおススメです。
ゼブラが途切れてから車線変更は舵角も増えるし、
後続車のチェックも必要です。
それでしたら、ゼブラを無視して(跨いで)、
右折レーンにまっすぐ進入するほうが、
安全でストレスが少なくなります。
ケース②
「直進レーンの流れが悪く、右折レーンは空いている場合」
これも、反対車線に飛び出るのは、当然ご法度ですが、
ゼブラゾーンは遠慮なく活用して、直進レーンに並ぶクルマを
一台でも減らしたほうが、渋滞の列を短くできます。
その他の場合は、正直どちらでもいいのでは？
ただし、ゼブラゾーンに入らず車線変更する人は、
必ず後方を確認し、もしゼブラゾーンを走ってくるクルマがいたら、
「自分の方が優先。相手が止まるであろう」と
思い込まないほうがいいです。
同様に、ゼブラゾーンを跨いでOK派のドライバーも、
「ゼブラの終わりで、車線変更してくるクルマが来るかもしれない。」
「そのクルマは後ろを見ていない、もしくは自分に優先権があると
思っているかもしれない」と考えて、よく注意して走行することです。
よく言われるとおり、「だろう運転」が一番危ないです。
判例は、上記のとおりですが、
優先権がどちらにあったとしても、
事故を起こしていいことなどひとつもありません。
「相手は、マナーを知らない不見識なドライバーだな」と考え、
相手に進路を譲るというのが、大人な対応ではないでしょうか。
本日も、安全運転でよろしくお願いします('◇')ゞ
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