皆さんこんにちは。
広島を拠点に全国で重量物運搬事業を行っている株式会社ミカワです。
当社の業務は皆さまご存知の通り、お客様の大切な荷物を、ご指定する時間・場所へ確実にお届けすることです。ここで忘れてはいけない大事なことは、それがトラックの「安全な運行」という大前提のうえで成り立っている、ということです。
■意外に多い、運送事業者による交通事故
実は、世の中で発生している運送事業者による交通事故は、かなり多いのです。
国土交通省が公開している「自動車運送事業用自動車事故統計年報」によれば、事業用自動車の重大事故(横転・火災・10台以上の追突・10人以上の死傷者の発生…など)の発生件数は年々減ってきてはいるものの、平成26年(2014年)の時点で5,448件もあります。平均すると、毎日約15件の重大事故が発生している、という計算になります。
(出典:国土交通省「自動車運送事業用自動車事故統計年報」)
もう少し詳しく見ていきましょう。
以下も平成26年(2014年)のデータになりますが、この重大事故の内訳を見てみますと、件数自体は「乗合バス」が一番多いのですが、死傷状況で見ると「トラック」が一番多く、1年間で2,233人が死亡・負傷しています。
いかに、トラックが人的被害をもたらす可能性があるか、ということが分かります。
(出典:同上)
また一方で、国内貨物輸送量をトン数ベースで見てみると、約9割をトラックが占めていることがわかります。そのうち、大きな割合を占めているのが事業用トラックです。物流の主役はまさにトラック輸送であり、「社会的な役割を担って日本経済を支えている」といっても過言ではないのです。
(出典:国土交通省「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」)
つまり、事業用トラック輸送は日本経済を支え、その事故による人的被害のほか、社会的影響も大きいということになります。
■国土交通省の告示に基づき、ミカワでも安全教育を徹底しています
こうした中、国土交通省では「貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針/平成 13 年8月 20 日国土交通省告示第1366 号」を発布。運転者に対する指導・監督を毎年実施し、その実施記録を営業所において3年間保存するものとしています。
貨物自動車運送事業者である株式会社ミカワでは、当社の安全管理課・岡田課長が主導して、この指導を毎月開催しています。
(2019年11月開催時の様子)
勤務シフトの関係で数回に分けて開催していますが、当社では全乗務員を対象としています。
私たちは、さまざまな道路状況や気象の変化の中、運転をしています。それはときに、高度な状況判断や能力が要求されることもあります。
このようなあらゆる状況下でも運行の安全を確保するため、必要な運転に関する技能や知識を習得させることが目的です。
内容は、毎月テーマを設けて具体的な事例を議題にあげ、乗車時のドライブレコーダーを参考にした「ヒヤリハット」分析、実際の運転状況を想定した問題定義、ディスカッションなどを実施しています。資料は、岡田課長が毎月開催するたびに作成しています。
(「ヒヤリハット」に関する資料)
(具体的な事例の紹介)
(実際の運行状況を想定した、事故防止のための問題定義)
■これからも、安全・確実な運行へ
私たち貨物自動車運送事業者は、お客様の荷物を安全、確実にお届けすることはもちろんですが、これはさらに公共的な輸送事業としての社会的使命であることも、全ドライバーに自覚するよう指導しています。
トラックによる交通事故が社会に与える影響の大きさ、運転が他のドライバーに与える影響の大きさなどを改めて認識し、運転者の模範となることも事業用自動車の運転者の使命であることを改めて理解しながら、これからも荷物を安全・確実にお届けいたします!
<ミカワへのお問い合わせ先>
TEL.082-810-3515(代)