クルマの運転者には、運行前点検をするように、実は法律で定められています。以前は乗るたびに毎回とされていましたが、現在は適宜必要なときとなり、名称も「日常点検」と呼ばれるようになりました。
事業用の車両は1日1回の点検が義務づけられています。
《日常点検の必要性》
自動車本体は機械でできているため、使用頻度や時間の経過によって、劣化・摩耗が進みその構造や装置の性能が低下していきます。
メンテナンスを行わないまま整備不良がある車両に乗っていると、走行中に突然の故障から事故を引き起こす恐れがあり、大変危険です。
その様な事にならないためにも、車の異常を早期発見して不要なトラブルを防ぎましょう。
《日常点検は大きく分けて3ヶ所》
3ヶ所といえど、それなりに項目がわかれていますので詳しく見ていきましょう。
1.エンジンルームを覗いて点検
・ウインド、ウォッシャー液の量
冬季の凍結を防止するため専用液を使用する必要があります。
・ブレーキ液の量
定期的な交換の必要性があります。
定期点検の際に交換しましょう。
・バッテリー液の量
バッテリー液は腐食性が強いので、体・衣服・車体に付着しないよう注意。
・冷却水の量
冷却水の量が減るとオーバーヒートを起こします。要注意です。
・エンジンオイルの量、裂化状態
オイルの量をレベルゲージに示された範囲内にあるかを点検、裂化状態を確認
・ファンベルト
ベルトの中央を指で押し、ベルトが少したわむ程度であるか、ベルトに損傷がないかを点検
・エア、タンク(エア ブレーキ車)
エア、タンクのドレンコックを開き疑水があるか点検
2.車のまわりを回って点検
・タイヤの空気圧
タイヤの接地部のたわみの状態により、空気圧が不足していないかチェック。
・タイヤの亀裂、損傷及び異状な摩耗
釘、石その他の異物が刺さったりしていないかチェック
・タイヤの溝の深さ
タイヤは負担が掛る部分が最も摩耗するので部分的に減っている場合でも、交換の必要性有。
・ランプ類の点灯、点滅及びレンズの汚れ、損傷、取付状態を確認
ランプ類は他の交通へ合図を送る重要な装置なので球切れなどないか点検。
・ホイールの状態を確認
ボルトやナットなど緩んでいると脱輪の原因になります。しっかり締まっているかチェック。
・スペアタイヤの点検
スペアタイヤの取付装置の緩み、空気圧、がた及び損傷と取付状態の点検
・エア、ブレーキ(エア、ブレーキ車)
ドレンコックを開いて、エアタンクに水がたまっていないか点検。
水が多量に出てくる場合は、エア、ドライヤーの点検も必要です。
3.運転席に座ってエンジンをかけて点検
・警告ランプ等の確認
異常がある場合はランプが点滅あるいは点灯するので、各車両のマニュアルを参照する。
・エンジンのかかり具合
エンジンをかけて、アイドリングの状態で異音がないか確認、スムーズに回転するか点検。
・空気圧力計の確認
空気圧力の上がり具合が極端に遅くないかを確認
・ブレーキペダルの踏みしろ及びブレーキの利き具合(一般乗用車)
ブレーキペダルをいっぱいに踏み込んだとき、床板とのすき間(踏みしろ)や踏みごたえが適当であるかを点検。
・パーキングブレーキ、レバーの引きしろ(一般乗用車)
パーキングブレーキをいっぱいに引いたとき、引きしろが多すぎたり、少なすぎたりしないかを点検。
・ウインド、ウォッシャーの噴射状態
ウインドウォッシャー液の噴射の向き、高さが適当であるかを点検。
・ワイパーの拭き取りの状態
ワイパーを作動させ、各動作が不良でないか、ウォッシャー液がきれいに拭き取れるか確認。
とても重要な事です。事故を未然に防ぐためにも入念なチェックを心掛けたいですね。
《猫バンバンも忘れずに》
冬になると暖かい所を探して、猫がエンジンルームへ入り込んできます。小さな命を救うためにも、ボンネットを「バンバン」して猫に知らせてあげましょう。(=^・^=)
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